禁煙指導医の「はせ」 さんからのコメント

「おばんざい木むら」は、福山駅から東へ約2キロ、国道２号線を少し北へ入った閑静な住宅地の一角にあります。創業３０年であり、2013年よりミシュランの1つ星認定を受け、今年2018年4月に再び認定されています（因みに福山ではミシュラン認定は他に3店舗のみ）。
「おばんざい」とは、伝統的な京都の家庭料理で、日常的な惣菜を指し、「おばんざい木むら」は、瀬戸内海で採れたものを中心に⒛－30種類の料理〈300－800円〉が大皿で並びます。旬の魚のお造り、小いわしの山椒煮、ちいちいイカのペペロンチーニ、ネブトの唐揚げ、たこのマリネ、ままかりの酢漬け、さよりの梅しそはさみ揚げ、鯛めしなどです。
これら総菜は写真のようにカウンターにオープンに並べられており、これらからお客さんが選びます。ここは女性客も多く、以前、煙草の煙が目の前の料理に降りかかるため、味が落ちるという意見が出されたそうです。オーナーの木村さんは、煙草の煙にむせたり、喉の痛み、咳などに悩まされ、他の従業員さん達からも訴えが出、4年前に完全禁煙に踏み切ったとのことです。健康被害も無視は出来ないのですが、１番の理由は、自分たちの作った自然の味を守りたいということで、煙草のけむりで大切な食の味が落とされるのは食を提供するものとしては許しがたいことです。

2018-06-21 14:21:02